書生のびのお店番日誌

書生のびによる、人生行路観察記

2018-07-24から1日間の記事一覧

「廻田の雨降り」第1話

目覚めの朧さが、事のすべて暗示のようで、もう桔梗は布団の外が怖いのだった。外側では色々が既に始まっていた。カーテンの向こうには晴れの朝がつるりと鮮度よく用意され、少し離れた環状七号線からはトラックだのバイクだの、ゴウゴウぶうんの轟きが鮮や…