向かいのコーヒー店は思いがけず混雑していた。 戻ると藤枝が本の山の解体に未だ燃えており、今朝から続く彼の不機嫌はいささか度を過ぎている。 (一生不機嫌を決め込むのだろう。何とも気疲れだ) 今後を憂い、コーヒー片手、雨傘をたたむのも憂鬱に感じる有…
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