茜が、おかわりを注ごうとしていた。 「いらない。もう、本当にいらない」 彼は慌てて従妹を制した。茜には意外だったらしい。 「菊ちゃん、遠慮はいらないよ。寒いんでしょう」 「ちっとも寒くなんかない、いらない。絶対にいらない」 菊比呂はカップを手で…
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