第1話 確かに博士は、高円寺文庫センターの前に座している。菊比呂の言っていた通りだ。 時計を見遣る。深夜十一時半を過ぎていた。文庫センターは大抵零時まで開けいている。馴染みのアルバイトに頼めば、更に三十分延びる。 どれくらい、歩いたろう。しこ…
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